磯靴をはいた猫

とうとうダウンのジャケットかなんか買わねばならない
南国鹿児島では不要の贅沢品だが
１月に北欧に旅行するのでいたしかたない

フィンランドとデンマークはバルト海の暖流のおかげで
高緯度でありながら比較的穏やかな冬になるらしい
とはいえ、氷雨か雪かの日々で-5℃は覚悟して下さいとのこと
私は母の車椅子を押すのでスノーパターンのブーツも必須のようだ

私の分のダウンは、きっと車椅子を押すのがいい運動なので
そこまで分厚くなくてもいいような気がする
問題は母だ　ずっとじっとしているから寒さはこたえるだろう

気温が下がって体温が下がると免疫力も下がる
冬場に冷やすと一気に肺炎になるかもしれない
母は滅茶高齢なんである
正直、真冬の北欧へ行くという話を聞いたとき、目眩がした

いっそのこと、シュラフに入っててもらったらどうかと思ったが
それではタラコキューピーか、拉致状態に見えるというものだ
切羽詰まると血迷って発想が過激になってしまう

ダウンといっても色々あって、品質はピンキリだ
詰まっている綿毛も寒い地方の水鳥で、ホワイトグースが最高らしい
グースの胸の綿毛の等級はフィルパワーＦＰで表し
800ＦＰが最強で５５０ＦＰ以上あれば良品といえる、とか
このＦＰとは１オンス（28g）のダウンが自然に膨らんだ状態を
立方インチで計測する方法です、とか、かなりマニアックな
知識がなだれこみ、今ではアタマのなかにグースの綿毛が
雪のように舞っている状態だ

この辺の知識について、とてもわかりやすく解説され、しかも
アメリカの基準は欧州基準より１０％低いので単純に比べられないとか
「ええっ、ほんまですか～」な情報は下記のサイトで仕入れられる
http://ukism.net/phdesign/phdesign_br.html

あ～、知識の量と反比例してどのくらいのものを買ったらいいのか
どんどんわからなくなっていく
ここは南国、実物の見本がほとんど見る能わずなのだ
サイズ合わせもできやしない　苦悩は深まるばかりだ

こんなことを考えていたら楽天から羽毛布団の宣伝が来た
プレミアムゴールドラベル羽毛布団
【かさ高193mm】究極のスーパーダウン
メーカー価格 380,000円 のところ 53,000円

・・・・母にはこれにくるまってもらって・・・・やっぱりダメか