磯靴をはいた猫

１２月３日
午後も遅くなってから、ヒラスズキのポイントを下見に出た

早朝起きるのはキツイとか
夜のウェーディングはこわいとか
マルの絶対密度が希薄な土地のせいとか
マルが釣れないいいわけは山ほど考えられるのに
もっと激しくしんどいであろうヒラスズキ
もっと確率が低そうなヒラスズキ

何故、そっちにひかれていくのかというと
ヒラスズキは美味しいからである

以前クロ釣りの外道で５０ＵＰのが釣れたとき
食べた事があるのだが、美味しかった
とてもなじみの深い味だった
お弁当なんかにちょこっと入っている焼き魚には
スズキも相当使われているのじゃないかと思った

開聞岳西側の海岸
ここはあの村越正海さんが訪れたところだ




浜に降りる階段の１段目２段目まで波が寄せている
タイミングによってはかなりのものだ
満潮の時間を調べず来たけどきっと今が直前だろう

波が引いているときにささっと降りて、よさそうなところで
えいっえいっと投げていたがちょっと怖いぐらいになってきた

それで、いつでも待避出来るように階段の近くで、
とおもったのがまずかった

思いっきり頭から一発波というのをかぶってしまった
一瞬何事かとおもい、気がついたら垂らしていたフードの中にも
海水と、小豆ぐらいの砂粒がたまっていた


同行者は行ったルートでは戻ってこられなくなり、
離れたところの階段を上がって戻ってきた

当然のように何もつれなかった
（同行者は大きなフグを引っかけたらしい）

これからヒラスズキを狙うならこれくらいは
洗礼だと思って覚悟しなければならないのだろう
あの美しい銀鱗に会える日は来るのだろうか