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2006年12月05日

活け伊勢海老で出汁をとる

12月2日 

活け伊勢海老で出汁をとる
早々と午前中でチヌもあげたし(自分じゃないけど)
久しぶりに、お世話になった船長のところへ

夏の間ルアーばかりでサーフ三昧だった私たちは
秋に船長の瀬渡し廃業を知ってかなりなショックを受けていた

それを知ったときは、船長は網を見に行っていて留守で、
宮崎からの長年のお客が事情を教えてくれた
そのお客も、他の船に乗るようになったが帰りにいつも
ここへ寄って船長の小屋で休んでいくようになっていたらしい

この夏からきっぱりとやめていたという
市町村合併で海上保安庁の管轄が変わり
親子2代続く浜の主の既得権など意味をなさなくなったらしい
使っていた和船小舟からは
先端の防舷タイヤも手すり付き板も取り去られていた
廃業を迫った保安庁に対する意地で、隠れて続けてなど
いないという心意気をアピールしたのだという

日銭が入ってこない生活、どう切り抜けられるのかと
お節介な心配もしていたが、久しぶりにお会いして
発泡酒の入った袋を差し出すと、
「渡しを止めてから夢見がいい、よう眠れるなあ」といきなり言われた

こっちが逆になぐさめられた気分でほっとした

瀬渡し業はひとときも心休まる事はないキツい仕事だそうだ
いつも、誰かを回収し忘れているのではないかという夢で
はっと目が覚める日々だったらしい

漁協からも長年申請していた建網料の権利が
廃業と入れ替わるように降りて、
今は漁とダイバーの運送をしているそうだ
遊漁船の許可はしっかり持っているので問題はないのだ

船長の住む浜は船長が快適にしてくれているために
遠くからでもダイビングショップの車がやってくる
レンタルトイレの管理もボランティアで、
使用料は一切取ったりしていない
複数のダイビングショップはどこも公平に恩恵にあずかっている
船長はえこひいきは嫌いなのだ

船長の楽しみは、浜にやってくる釣り人やダイバーと
色々話をする事だった 
寂しくなって尾羽打ち枯らしてないかと心配していたけれど、
なんの、元気元気で悠々自適とはこのことだろう
心が健康で矜持のある人だ 

船長は浜に自分で小屋をこしらえ、秋田犬2匹と住んでいる
ここへ来たら、価値観がころっと変わる人もいるにちがいない

都会で疲れたヒト、癒されたいヒトはここへくるよろし

で、誰かの分でとってあったが不要になった
出汁用の伊勢海老を「持って行けやい」と下さった
おみやげに持参した発泡酒6缶のお礼という

わらしべ長者3段階とばし的事態だ

「ぎゅっぎゅっ」と鳴いて元気な伊勢海老は
たてに半割して水から煮て、味噌をときねぎを散らせば
出汁といいながらブラックタイガー特大ぐらいの身があって
海老味噌と殻からでるうま味は
海の滋養とはなんと美味しいものであるか
痛いぐらい思い出させてくれるのだった
活け伊勢海老で出汁をとる




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