磯靴をはいた猫

遠矢ウキはトップがとれて長さ半分に出来るのだけど
毎回はずしているとトップの塗装がはげてくるのが難点だ
残浮力調整プラスチック棒の有無を印でわけて
組み立てたまま、磯に持っていくのが楽でいい

これを作る以前は入れ物に苦労したが
たまたまショップでこの長細いケースをみて思いついた

シマノの細長いファスナーケースで本来の目的は忘れた
かるくて、しっかりしていて、中仕切りがついている

ズボンやスカートのウエストに使う幅広ゴムを
適当に切って、テレビショッピングなんかで見かける
補修用ボンドでくっつけるだけで上等のケースが出来た

ロッドケースの中でも邪魔にならず
むしろクッションになって、とても具合がいい

ただし、組み立てたまま入るのは遠矢グレの中までで
大や、本来のチヌウキは長くて入らないのもある

棒ウキは引き込まれるのが明確に分かって楽しいけど
私は、スレたグレにはしてやられっぱなしだ

こう書くと「釣れないウキ」かと思われそうなので
遠矢ウキファンとして、名誉のために書いておくと
これでダイワのグレマスターズを制したトーナメンターも
いらっしゃる、素晴らしいウキなのである

懐が深いウキだけに、いくらでも甘えさせてもらっていると
ガン玉打ちのシビアなどんぐりウキでは考えられないような
ええかげんな浮力調整で使ってしまい
賢いグレに居食いをされてもさっぱり気づかないというわけだ

だから私に釣れるのは、外道か、元気のいいコッパグレが多い

でも、人生最初の（そして最後の？）年無しチヌを
遠矢グレで釣った経験が忘れがたく
すぱっと入る瞬間を夢見つつ　ついつい投げてしまう